ど忘れ

宗像市葉山クリニック内科・脳外科の撫中です。物忘れといっても、医学的には、記憶障害、想起障害があります。前者は、覚えられない、

後者は、思い出せない、ということです。ど忘れは「想起障害」に分類されます。脳のどこかにはその情報があるのですが、その情報までたどり着く道順がわからなくなった状態(迷子のように)です。したがって、別の環境、時間によって、簡単に取り出せることもあります。普通は、あまり高頻度に扱わない情報のことが多いですが、たまに、さっきまで使用していた情報が取り出せなくなったりします。ここには、緊張が大きく関与しているように思います。自分で焦ってしまうのです。だから、リラックスしたときにふと思い出したりするのです。ど忘れが多くなりました。とくに人名。生活圏がだんだん狭くなり、限られた人としか付き合わなくなっているような気がします。いつでも会えると思うから、会わない、会えるうちはいろんなひとと会っておこうと思います。