HOPE

宗像市葉山クリニックの撫中です。先日、配偶者を7年前に亡くされた方から、「7回忌まではなんとか生きていようと頑張ったけど、それが終わった途端、生きる意味を見いだせなくなった。」と言われてことがありました。その方は、その後は食事もとらず、自暴自棄な生活をした結果、体調が急激に悪化しました。なんとか家族の支えで、体調も少しもどった日、趣味である描画について、また描いてみようと考えている、それもこの診察室の風景を、と言ってくれました。その言葉で私は救われた感じがして、私自身が希望をもらいました。人は将来への希望がないと生きる意味を見いだせない。映画「ショーシャンクの空」で主人公が「希望は素晴らしい」と言ったことが思い出され、まだ存在しない絵画がすでに脳裏に浮かぶのでした。