宗像市葉山クリニックの撫中です。現代において、ヒトは生きにくくなりました。単純に、「食べて寝る」を実現するために、食べ物と探し、採取あるいは自分でつくり育てる、そして摂取することから、間接的に何かの対価を払って取得する(お金など)に変遷し、一次産業の人口は少なくなって、二次、三次産業での働きが多くなりました。どの産業にも知識が必要で、肉体労働と言えど、そこにはコツという理論があります。どの分野にも知的機能(記憶、推論、判断、言語理解、問題解決など)が必要ですが、時に精神の混乱がこれらを妨害することがあります。かなり高度な知的機能の持ち主でもそれは抑制することは容易ではありません。ゲーム理論のナッシュ均衡で知られたノーベル経済学者のジョンナッシュ先生も長年、この精神異常に悩まされました。入院も余儀なくされた中で、彼は研究を成し遂げました。知性と精神が明確に違うものであることを体現して見せました。私など凡人は精神的な状態が知的機能に大いに影響を与え、判断が鈍り、間違うことが多くなります。だから、重い判断をするときは精神の安定があるときに実施した方が間違いを最低限におさえられると考えます。ただ、この精神の安定が実は最も難しい条件となることは自明の事実です。まだまだ、経験、訓練が必要です。