嘘と勘違い

宗像市葉山クリニックの撫中です。人と人との会話の中で「嘘」は少なからず、存在します。嘘とは、「虚偽性」と「意図性」が合体したもので、意図をもって虚偽の事柄を相手に伝えることであり、相手にとっては後々不利益になることが多くなります。しかし、道を聞かれ、結果、間違った道を教えてしまい、「あ、間違えた。嘘を教えちゃった。」となった時、意図性はありません。つまり、相手をだますつもりがなかったことになります。要するに、「意図性」がなくても嘘ということがあります。さらに、相手を驚かせるために短時間、嘘をつくこともあり、通常、「サプライズ」といいます。ただ、伝えるだけでは感動が薄いので、少し演出を加えて実施するのですが、少しだけ、相手の戸惑った、驚いた表情を楽しむという、やや意地悪さも含まれているような気がします。

対して、勘違いとは、事柄は虚偽なのですが、意図性がありません。本人が嘘だと思ってないからです。事実でないことを信じ込み、伝えているので悪気はないのですが、本人と相手の事実に相違が生じているので、なかなか擦り合わせが困難です。時に、口論にも発展しかねません。嘘と勘違いは全く違うものですが、日常生活では、嘘をつかれた、言ったことを信じてもらえなかった、といった行き違いの元凶になるものです。嘘も方便と言いますが、相手のためを思って、あるいは良い結果を得るために嘘が必要になるときに使用します。しかし、これでさえ、相手のため、を考えてしたことですが、事実相手のためになったか否か、は相手が決めることで、仇になることもしばしばです。本当に人間の意思伝達は難しいものです。