2023.01.26更新

宗像市 葉山クリニックの撫中です。10年に一度の寒波の中にいます。雪が舞います。雪もいわゆる粉雪、ボタン雪と肉眼でも性状の違いが分かるときがあります。しかし、雪の結晶は六角形です。なぜ、六角形かというと、雪は水蒸気、つまり水からできていてH2Oでこれらが結合するとき三角錐になります。それらがさらに結合すると六角柱になって成長します。水蒸気が多く、温度が-15℃前後だと、枝が発達しやすくなります。それより少し温度が低いか、または少し高い状態だと、板が発達しやすくなります。水蒸気の量が少ないと、成長がゆっくりになり、多くは六角柱そのものが成長します。六角柱は、-4℃以上で平面方向(平べったい)、-4~-10℃で長軸方向(細長い)、-10~-22℃でまた平面方向、-22℃以下ではまた長軸方向に成長するという法則があります。つまり、ずっと-22℃以下でただよっていると六角柱がすごく長くなり、柱や針のような形になります。普段、雪は風情のあるものから、災害にいたるまで、人間生活に影響を及ぼします。その時々で降雪を恨んだり、喜んだりです。自然に意志はないのですが,ヒトはそこに理由を求めたいものです。人力の及ばない何か、の存在を考えるものです。ヒトも自然界の一部であることを一瞬、意識するときが降雪のときです。

投稿者: 葉山クリニック

2022.12.29更新

葉山クリニックの撫中です。今年春実父が亡くなりました。出棺の際、父に向けて送った言葉を記録しておこうと思い立ちました。

1. バイクで明神山まで連れて行った父ちゃん
2. 無免許だった父ちゃん
3. お酒が好きだった父ちゃん
4. でも弱かった父ちゃん
5. ご飯のお代わりする時、インキリぼっちんついで、と言った父ちゃん 
6. お金に執着しなかった父ちゃん 
7. お金がたまらなかった父ちゃん
8. 犬を拾ってきた父ちゃん
9. その犬を蒲生田に捨てに行った父ちゃん
10. 運搬船で働いた父ちゃん
11. 家にいなかった父ちゃん
12. さびしいと言って漁師になった父ちゃん
13. 漁業日誌を毎日一行かいた父ちゃん
14. 今日は警備船に捕まったと書いた父ちゃん
15. 毎日家に居るようになった父ちゃん
16. 勉強していると早くねろと言った父ちゃん
17. 一次合格を合格と勘違いして吹聴した父ちゃん
18. 大学辞めて漁師になれと言った父ちゃん
19. 同級生が亡くなるたびに寂しがった父ちゃん
20. 積極的な治療を拒んだ父ちゃん
21. 甥姪に優しかった父ちゃん
22. 甥を寝かすのか得意だった父ちゃん
23. 母ちゃんが大好きだった父ちゃん
24. 母ちゃんには嫌味な父ちゃん
25. 水難事故を起こした父ちゃん
26. 直後に漁師を辞めた父ちゃん 
27. 年金がないと言った父ちゃん
28. 仕送りをすまんのうと恐縮した父ちゃん
29. 正直だった父ちゃん
30. 笑顔がかわいい父ちゃん
31. 私を自慢してくれた父ちゃん
32. 今は私の方が自慢しています。
33. 上手に生きなかったけど、ずるい事しなかった。
34. 誇りに思うよ、お父さん。
35. そして最後まで家族を、護ってくれてありがとう。

最後に、亡くなる数か月前に、父は母にこう言いました。「美味しいものをたくさんたべさせてくれてありがとう。」

投稿者: 葉山クリニック

2022.12.23更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。人間の寿命の限界は150歳という研究結果を米ロズウェルパークがん研究所とシンガポールのバイオテクノロジー会社の研究チームが発表しました。1950年には47歳だった世界平均寿命が現在73歳にまで伸びている。100m走も研究によれば、9.27が限界と言われています。ふたつとも限界があるということは理解できます。つまり寿命も100m走も記録は伸びていますが、それには限界があるということで、無限に伸びないということです。でも、人間はその限界まで努力をやめません。陸上選手はトレーニングを、医学は研究を、それぞれ止めることなく、継続します。結果、記録は塗り替えられ、限界に近づくのです。しかし、その限界の概念は今の人間の能力を基礎に計算されています。生物には進化ということがあります。その能力も今のままではない可能性があります。そう考えると、限界は終着点ではなく、目標に過ぎないのかもしれません。そのほうがロマンチックです。

投稿者: 葉山クリニック

2022.11.09更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。人間の体の寿命が尽きても、意識をコンピュータなどの機械に引き継がせる「意識のアップロード(移植)」によって、死を意識することなく生き続ける研究に取り組んでいる方がいます。東京大学大学院工学系研究科 准教授の渡辺正峰氏です。先生によると、インターフェイスの開発が進めば、人間の意識をコンピューターにアップロードし、肉体を持たなくても人間の意識は存続させられると言います。すでに、頭部にセンサーを付け、ドローンの操縦やロボットアームの操作は実用段階ですし、「思考」がロボットを動かすことは可能となっています。しかし、人間が死を迎えると、「思考」が消滅するため、ロボットは動きません。ところが、前述した「意識のアップロード」ができれば、死の後もその人の意識が受け継がれ、ロボットは動きます。つまり、脳はコンピューターという機械、肉体は機械に変わり、その人は意識を継続させられるということになります。これは生きている、ということなのか?生きる定義によって変わりますが、現実、人間の細胞も6か月後にはすべて入れ替わっていると言います。6か月前の自分と現在の自分が同じと言えるのか、と言えば難しいです。だからたとえ機械となってもそれは自分ともいえます。あと20年くらいで実現可能とのことです。

投稿者: 葉山クリニック

2022.10.01更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。今朝、5時にオリオン座を久しぶりに見ました。南の夜空の高いところにきれいに見えました。夏季にはその位置には見えませんから、季節は確実に回っていると感じさせてくれました。ペテルギウスもはっきり見えますが、この星はそろそろ寿命でいつ爆発消失していいそうです。あるいは、すでにないとまで言われることもあるようです。地球から650万光年の距離なので、それだけ過去の光を今朝見たことになります。今と過去、を今見たということです。私の寿命は何歳までか測定できませんが、そろそろ終盤であることは間違いないでしょう。じぶんのことは現在しか見れず、それはどんどん過去になります。決して未来はわかりません。刹那的ですが、わからないことがいいのかもしれません。

投稿者: 葉山クリニック

2022.09.01更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。8月下旬、コロナに感染しました。幸い発熱もせず、咽頭症状のみでした。10日間の休診を余儀なくされ、働きだして初めてこんなに長く休みました。改めて仕事に費やされる時間の長さに気づきました。休みといっても自粛生活ですので、特に何もできません。なにができるか考えて思いつくことはやってみました。でもすぐ終わってしまって間が持ちません。長いです。ただ、本日を最後に解除となります。マンネリ化を防止するうえでは良かったでしょうか。また明日から診察する側に戻ります。

投稿者: 葉山クリニック

2022.09.01更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。8月下旬、コロナに感染しました。幸い発熱もせず、咽頭症状のみでした。10日間の休診を余儀なくされ、働きだして初めてこんなに長く休みました。改めて仕事に費やされる時間の長さに気づきました。休みといっても自粛生活ですので、特に何もできません。なにができるか考えて思いつくことはやってみました。でもすぐ終わってしまって間が持ちません。長いです。ただ、本日を最後に解除となります。マンネリ化を防止するうえでは良かったでしょうか。また明日から診察する側に戻ります。

投稿者: 葉山クリニック

2022.07.27更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。今年はじめてつばめが孵化、成鳥しました。なんと7-8年目です。毎年、巣作りは行われます。2か所につくられることもあります。今年も4-5月に産卵、孵化し、雛を認めました。しかし、ある朝が巣が地上に落ちていて、柱には小動物が登ったと思しき爪痕がありました。ことしも雛は成長しないか、と落胆していたところ、数日後に少し離れたところに巣を作り、産卵、孵化、雛が3匹成長しています。ほぼ親鳥と同じ大きさになっています。つばめは来年も同じカップルで同じ場所に巣をつくることが15%くらいだそうです。来年もまたきてもらえばいいですが、、。この7年間を観察していると自然の競争は厳しいものがあります。このまますだってほしいものです。

投稿者: 葉山クリニック

2022.06.08更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。4-5月土手などに黄色い花を咲かせ、群生している花に気づいたことはありますか?大金鶏菊といって、北アメリカ原産で観賞用として輸入された花ですが、繁殖力が非常に強く,日本固有の在来種を減少させるなど,生態系に悪影響をもたらしています。そのため,現在では栽培が原則禁止され,伐採が奨励されています。見た目きれいで今年よく目にしました。この花はおそらく来年も強く咲き、眺めることができます。今年、長い別れがあり、来年以降、この花が咲く季節に思い出す人となりました。普段花など愛でる習慣はありませんが、こう感じることも何かの縁で、例え外来種、悪い花でも、私はこの花に縁を感じ、来年もその人に思いを馳せるでしょう。

投稿者: 葉山クリニック

2022.04.16更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。4月半ばになると、軒先につばめが飛来します。ここ数日、電線の上から「チュルチュル」という会話が聞こえて今年もきたことを確認できます。しかし、毎年同じつばめが来ているかと言いうと、そうでもないようです。つばめの生理学的寿命は15年くらいあるようですが、実際の平均寿命は1.5年だそうです。それほど生存することが厳しい環境のようです。今年こそ雛を見たいものです。つばめにはコロナは関係ないでしょうから、環境因子の一つである人間がつばめの脅威にならないことを願って今朝も電線のつばめに視線を送りました。

投稿者: 葉山クリニック

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