2021.06.02更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。この時期、通勤路の傍らにアジサイが群生しているカーブがあります。毎年きれいに咲き、目の保養をさせてもらっていました。しかし、今年は枯れて咲いていません。昨年まで時折見かけたアジサイの手入れをする老婆の姿を見なくなったことと関係しているのか。全く知り合いではない方ではありますが、通勤路で決まった時刻に見かける人々のひとりでした。先日、同級生がなくなったと伝聞がありました。卒業以来、会っていないので、その後の姿は思い浮かばず、卒業時のままを思い出すばかりです。私の死後も、私のことを思い出す方がいてくれると嬉しいですが・・・。

投稿者: 葉山クリニック

2021.04.03更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。先日YouTubeで「ホンマでっかTV」に出演されている竹田先生が人間の幸せは「物質」「情報」「絡合」で成立する旨の講義をされていました。確かにその説は他にも散見されます。前2者は理解ができますが、絡合(らくごう)は聞いたことがない言葉でした。字面どおり、係わりあうということです。生物は単細胞で発生し、多細胞生物へと進化します。多細胞生物になり、手も足も目もできたのですが、独りぼっちではうまく生きらず、多細胞生物が集合し、絡み合うことで初めて生きていられるということです。自分はひとりで生きていると言った方がいたとします。あまり周囲には幸せそうには見れないと思いますが本人がそう感じているのならいいのかもしれませんが、多くの方が他者との係わりを欲するように感じ、そこに幸せを感じているように思います。ただし、その係わりで悩んだり、苦しんだり、結果、幸せではないと感じたりもするでしょう。しかしなぜ、絡合するかは不明です。イワシの「群れ」がおおきな魚に対抗して巨大な群れを作るのは防衛本能からということは理解できますが、どうやって群れの両端の個々のイワシは連絡を取っているのかこれも不明です。人間の絡合は複雑でイワシの比ではありません。データ的にも独身の男性は寿命が短いというデータがあります。しかし、形の上で独身でも絡合があれば、その説は履がるでしょう。仁徳天皇の「民の竈はにぎわいにけり」というお言葉も、絡合しなさいという深い意味が込められているそうです。

 

投稿者: 葉山クリニック

2021.03.11更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。3月から4月にかけての季節を「木の芽時(このめどき)」と言うのをご存知でしょうか。
実はこの時期は、昔から「精神的に一番バランスを崩しやすい」と言われているのです。理由の大まかな枠組みは「変化」です。詳細には、気候変化、寒暖差、転勤、入学、卒業、就職、などこの時期生活面でも変化が起きます。人間は、それらの変化に対応するため、自律神経系がフル稼働します。しかし、対応の遅れや対応しきれない場合、精神、身体に不調をきたします。疲れやすい、だるい、やる気が起きない、めまい、動悸、息苦しいなど不定愁訴と言われる多彩な症状を自覚します。多くの方はからだの不調ということで医療機関を訪れ検査します。そして多くのかたが検査上で異常がみとめられないと伝えられます。「なぜ」の疑問に答えがないまま、不安は持続します。答えを求め、次の医療機関を受診します。結果は、異常なし。つまり精神的バランスの乱れからくる症状について臓器各論で検査をしても求める結果は出ないということです。木の芽時の知識があれば、頑張りすぎず、自身のできることだけ実施するようにする。環境になれるまでは誰でも同じなんだ、と考えることです。それでも不安を抱えきれないときは「心の相談」をするようにしましょう。木の芽時は決して悪い季節ではないです。希望に満ちて、これからへの期待でワクワクした楽しい時期として過ごしてください。

 

投稿者: 葉山クリニック

2021.02.12更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。最初に提示した情報が意識の中で固定され、その後の思考が最初の情報から離れられなくなってしまうことがアンカリング効果です。自分の意思で判断しているつもりでも、それは錨につながれたチェーンが届く範囲内で選択しているに過ぎず、錨で固定された最初の情報の枠組みから離れることができません。このように、アンカリング効果には無意識のうちに思考を操作してしまうような強い力があります。物事を判断するには材料が必要です。自分で勉強したこと、メディアから流されるもの、様々あります。でも同時にではなく、ほとんどの場合時差があって、順番があります。このアンカリング効果を知っていないと無意識に自身で認知のゆがみ(バイアス)をかけて判断してしまうものなのです。情報をあつめる行為とそれを判断する行為は分ける必要があります。しばしばこれができないばかりに人間は争います。自分のほうが正しいと主張します。判断するにはそれ以外の知識が必要になります。それが長年の勉強・教育の結果によるのです。自分もかたよっていないか心配ですが、そうなることがあることを意識することで判断を間違わないことにつながると考えています。今回のコロナ感染に関する情報も客観的に整理できれば、と考えています。

投稿者: 葉山クリニック

2021.01.06更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。昨年1月からコロナ感染症で現在にいたるまで全世界は翻弄され続けています。しかし、1年近く経過してみてこの感染症は日本において「生活」を止めるほどの危険なものであったのか?あえて批判を覚悟で考えてみます。まず、昨年、国内の死亡者数はどうなったか? 14000人減少しました。肺炎だけで見ると-16.1%減少、その他感染症以外では循環器系疾患3.8%、交通事故は7.1%も減少しました。インフルエンザも激減し、政府が注意喚起した「ダブルパンデミック」は起きませんでした。ウイルス干渉によるものの影響だと考えられます。ウイルス干渉とは、あるウイルスが流行すると他のウイルスが流行しないというものです。メカニズムとしては、あるウイルスに感染するとそれに対する免疫応答が起こり、他のウイルスに感染しづらくなる、とされています。具体例として夏場にはRSウイルスが流行し、冬場になるとインフルエンザが流行します。ウイルス干渉が起きて同時流行とはならない1例です。ウイルス干渉の論文でも重感染(ライノ+インフルエンザ)は理論値よりかなり低くウイルス干渉を支持する結果になっています。しばらくはコロナ感染対策に集中していればよく、その他のウィルスはおとなしくしているということになります。「コロナは怖い」を患者さんは異口同音に言います。なぜ怖いの?「・・・」「むしろ死ぬ人減っていますよ。毎年1月だけで1300人、餅で窒息して死んでいますよ。餅は怖くないですか?」比較対象がちがうと言われると思います。けっしてコロナが怖くないということではありません。その対策が他の原因より突出して歪な対策になりすぎていないかということです。いよいよ経済死が本格化してきました。ウィルスで死なず、ひとの実施した対策で死ぬといったことがないことを祈ります。

投稿者: 葉山クリニック

2020.12.04更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。空前絶後のコロナ過の中で、制限、抑制のかかった生活を強いられています。笑顔も少なくなります。以前から、「笑い」は健康に良い影響を与えるという研究論文が多くあります。笑うと、免疫機能がアップ、痛みへの抵抗性、抗アレルギー、など数々の効能があることがデータで示されています。しかし、コロナ過で笑ってなどいられない状況もまた事実です。自然に笑うこともは意図的にはできず、反射的なものです。しかし、機械的笑い(笑いの表情をつくること)でも同様の効果があるという研究論文もあります。人間の脳は作り笑いでも感情を伴った笑いだと錯覚してくれるのだそうです。「笑い」には多くの費用が要りません。こんな時期だからこそ「笑い」ましょう。

投稿者: 葉山クリニック

2020.10.13更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。死後の世界というと、亡くなった方の魂とか意識がどうなるか、など色々な説があります。もうひとつの死後の世界は現世に生きる者(残された者)の世界です。親しかった人、馴染みのある人の死をどう受け止めるのか。例えば、近い家族、毎日、会っている家族であれば、その肉体的存在が消失することを実感できます。しかし、何年も会っていない友人とか、一度も会ったことのない芸能人とかの死は肉体的存在に触れることはそれまでもほとんどないか皆無です。亡くなったという報告前後で変化するものは亡くなったという事実を知ることだけのような気がします。数年前に亡くなっていても報告がなければ、死を知るまでの数年間は「死んでない」わけで、意識の中では、「生きている」ことになります。元々、生きていることが頭の中だけの話なので、実際に会えない場面が生じれば、「死」(いないということ)を実感するのでしょう。しかし、それでも、頭の中には思い出があり、存在した記憶が残っています。生きている者の死の受け止めというのは、会えないとわかったときの悲しみが主で、実際に会ってなかった人の死は、実感できず、死の前後でも、心の中にその存在はあり、生きているときとそれほどの差はないように思えます。人は段々老いていき、やがて、肉体的な存在は消失します。でも思い出は、残された人の中に存在し、その人の中で生きていると言えます。

投稿者: 葉山クリニック

2020.09.02更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。地球の生命体が生きていくためには多くの条件が必要です。そのひとつに地磁気があることを最近知りました。地磁気は太陽風から地球を守る役割を果たしています。ところが、地磁気は徐々に弱まる傾向を見せていることが、長年の研究から明らかになっています。欧州宇宙機関が打ち上げた地磁気観測衛星「SWARM」の観測データによると、地球の地磁気は「10年間で5%」というペースで強さが減少していることが明らかになってきました。特に南太平洋に大きな地磁気の弱いエリアがあります。この辺りではいろいろな電波障害がすでに出ています。これまでの周期で磁極の逆転が起きるのであれば、80万年の間に2回や3回、それが発生していても不思議ではありません。。もしかしたら、人類はもう間もなくその現場に居合わせることになるのかもしれません。磁極の逆転が起こった場合、人類を壊滅的な事態が襲うでしょう。世界中のナビゲーションシステムは破壊され、太陽から有害な放射線が降り注ぎます。地球上のあらゆる生命が危険にさらされることになります。地球温暖化など比較にならない規模と程度です。むしろ酸素にしろ、二酸化炭素にしろ、大気が磁気とともに放射線の直撃を防いでくれています。もし、地磁気が消失したら、大気が太陽風で吹き飛び、地球は火星のようになるでしょう。人間の存在はなんと小さなものであるか痛感します。

投稿者: 葉山クリニック

2020.07.08更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。もともとは七夕と書いて「しちせき」と読んでいました。七夕を「たなばた」と読むようになったのは、日本古来の「棚機つ女(たなばたつめ)」の伝説に由来します。「棚機つ女」とは、神様を迎えるために水辺に設けた機屋に入り、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機で神様に捧げる神御衣(かみこ)を織りあげる女性の話です。(INTで検索)そして、中国の織姫と日本の棚機つ女が結びつき、七夕と書いて「たなばた」と読むようになったのだそうです。その他かにも、漢字でそのまま読めないのに、簡単に読んでいる言葉があります。もう一つ例を挙げると、「太秦」(うずまさ)です。太とは拠点の意味で、機織りの技術者集団の秦氏が朝鮮半島から京都に渡り、拠点としました。秦氏は大和朝廷に租税として絹布を納めていました。その絹布は「うず高く」積み上げられたことから、朝廷は「兎豆満佐(うずまさ)」の姓を与えたというのが定説でそれを太秦に当てたそうだ。偶然、機織りに因んだ起源で繋がり少し驚いていますが、読めない漢字には何かしらの謂れがあると考えたほうがいいのでしょう。

投稿者: 葉山クリニック

2020.06.12更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。。コロナ感染による自粛の中、ネット配信の映画をよく見ました。無料配信がほとんどなので、古い映画が対象です。その中に、「博士の愛した数式」と「奇跡がくれた数式」がありました。数学は難解なこともありますが、数字はだれでも知っています。例えば「6」は完全数と呼ばれます(約数の和がその数になる数:1+2+3=6)ただこれだけでなんの意味もなく、人生に役立つこともありません。しかし、聞けば、「ふーん」となんとなく美しい感じが残り、他にはないかと考えます。実際、探すかどうかはほとんどのひとが探さないと思いますが、、。ラマヌジャンはインド人でいまから120年前の人です。「アインシュタインと並ぶ無限の天才」と呼ばれた人がいろいろな定理を見いだしたのですが、ほとんどが直観だったことに驚きます。数字についていろいろなことが発見されてきました。数字は人間が作ったものでしょうか。人間が文明を持つ前から数字は存在し、それをみつけたに過ぎない気がします。最後にラマヌジャンに関して有名な数があります。「タクシー数=1729」です。1729をみてどういう数であるかを一目で言える人は天才ラマヌジャンです。調べてみてください。

投稿者: 葉山クリニック

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