2017.03.08更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。片頭痛の年間有病率は、8.4%で、20~40歳代の女性に多いといわれます。しかし、男性にも出現します。女性の場合、月経関連の片頭痛が多いのですが、男性には月経がありません。片頭痛には女性ホルモン以外に、神経伝達物質であるセロトニンが関係していると考えられます。セロトニンには、人間の脳と感情をストレスから保護する役割があり、すでにうつ病の治療薬にもこの仕組みが応用されているようにこれが減少すると、うつ病になったりします。男性にもセロトニンは女性同様その役割を果たしています。ストレスがあると、セロトニンが多く分泌され、感情、脳を守りますが、やがて役割を終えると減少します。セロトニンは血管を収縮させる働きを持ち、減少すると、血管が収縮した状態から拡張します。このときに「片頭痛」がおこると考えられます。実際には、緊張が長く持続し、それまで分泌されていたセロトニンが継続して分泌されなくなったときや、ストレスが終了し、分泌が減少したときにおこります。つまり、緊張が長く続いているとき、そこから解放されたときに頭痛が発生するのです。ストレス社会といわれる昨今、ストレスから解放された瞬間くらい、ゆっくりしたいですし、時には破目をはずしたくなります。しかし、片頭痛がおこるのです。自然は、我々に調子に乗りすぎることを容易に許さないのでしょうか?そういえば、かなりの確率でイベントの打ち上げや式典の時には頭痛がしていました。

投稿者: 葉山クリニック

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