2023.05.31更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。梅雨時期に咲く花として紫陽花は卑近な花です。通勤路には3年前まで紫陽花の群生する道がありました。そこには老婆の姿があり、雑草に生息地を侵食されないように丁寧に世話する姿が見られました。しかし、今はすでに紫陽花は群生しておらず、老婆の姿も認められません。ほかに、同じ時間に散歩する人、黒いリュックで通勤する人、駐車している水色の車、新に認めた紫陽花の群生など変わらないものもあれば、かわるものもあります。紫陽花の花言葉は「移り気」「無常」だそうです。改めて変化してないようで、毎日変化していることを実感します。見慣れたものもある日突然、変わる。まさに無常な世界です。人はよくこういいます。「今までこんなことなかった。」と。変わらないと思ったものが変わっていく、これが現実です。

投稿者: 葉山クリニック

2023.05.27更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。気づけば、5月末。年が変わっていろいろ出来事はありましたが、早半年近く経過したことになります。人は時間の経過を遅く感じたり、早く感じたりします。相対性理論には「時間の相対性」という概念があり、時間の流れ方は絶対的ではなく、移動速度によって異なる相対的なものだ、とされています。どこで観測しても光の速度は同じだとされています。静止時、自動車での移動時、はてはロケットに乗っていようが、そこから見える光の速度はいつでも同じであることを意味します。光の速度が変わらないように見えるためには、観察者である自分の時間を遅らせる必要があります。つまり、自分の移動速度が光速に近づけば近づくほど、自身に流れる時間は遅くなるのです。とすると、時間が経つのが早いと感じるのは、自分の速度が遅いということになります。つまり、毎日、変化のない時間を過ごしていると、あっという間に時間がたつということなのでしょうか?確かに年齢が進むと若い時よりは1年が短く感じる気がします。若いときは体験することすべてが新奇なものです。年齢を重ねるとそうそう新奇な体験は増えません。何か新しいことに取り組まないと、自分の時間を遅らせることはできず、どんどん時間があっという間に過ぎるということです。何か始めよう!と思います。

投稿者: 葉山クリニック

2023.05.15更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。今朝、ツバメの巣の下に卵の殻が1個きれいに落ちていました。多分、ふ化したようです。親鳥はその後も巣に陣取っているし、かたわれのツバメも頻回に巣にやってきます。子育てがまたはじまったと思います。今月は私の誕生日、父の命日、と生死にかかわることが多い月です。実際、雛はまだ見えませんが、生まれているでしょう。生もわれわれの意識の中に存在するもので、肉体は確認し、触れることができますが、それだけが生の確認・実感ではありません。実際にその人のことを思うとき、生は存在すると思います。肉体が無くなってからの方が、より生を感じるということもあると思います。

投稿者: 葉山クリニック

2023.04.18更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。先日、配偶者を7年前に亡くされた方から、「7回忌まではなんとか生きていようと頑張ったけど、それが終わった途端、生きる意味を見いだせなくなった。」と言われてことがありました。その方は、その後は食事もとらず、自暴自棄な生活をした結果、体調が急激に悪化しました。なんとか家族の支えで、体調も少しもどった日、趣味である描画について、また描いてみようと考えている、それもこの診察室の風景を、と言ってくれました。その言葉で私は救われた感じがして、私自身が希望をもらいました。人は将来への希望がないと生きる意味を見いだせない。映画「ショーシャンクの空」で主人公が「希望は素晴らしい」と言ったことが思い出され、まだ存在しない絵画がすでに脳裏に浮かぶのでした。

投稿者: 葉山クリニック

2023.03.25更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。3/15 ツバメが来ました。昨年、作られた巣をそのまま保存していたので、そこに1羽いました。その日から、夜間はずっとその巣で寝ています。10日経ちましたが、その他のツバメの姿はまだ確認できません。昨年のツバメなのか、昨年巣立った子供のツバメなのか?ツバメの一年間の平均死亡率は60~70%位だといわれ、特に生まれて一年目の死亡率は80%前後ときわめて高く、この数値から単純に計算するとツバメの平均寿命はおよそ1.5年となります。115ペアのうち翌年も同じペアで繁殖したのは13ペア(11.3%)だという報告もあります。また、3/15という日は過去8年間でもっとも早期に飛来した日時であり、こういう年は天候が悪く、猛暑になるようです。毎朝、巣で寝ているツバメを確認して、春を待っています。

投稿者: 葉山クリニック

2023.03.08更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。この時期、人事異動、就学などでひとが動きます。毎年のことですが、そのたびに惜別の情が湧くものです。開業してからは、こちら側に移動がなく、送る側であるので、惜別の情のみが残ります。移動する人は新天地での新たな環境・出会いを自身の力で模索しなければならず、相当なエネルギーを要し、惜別以上に不安・心配が先立ち、感傷にふけっている時間もないでしょう。最近、暦で「啓蟄(けいちつ)」ということを知りました。この時期、土中にいた虫たちが地表に出てくるという時期であるそうです。移動する人、新しいことに挑戦する人、頑張って意志を成就させてほしいです。すでに、周囲には「春の予感」がいっぱいです。

投稿者: 葉山クリニック

2023.02.03更新

宗像市ハヤマクリニックの撫中です。今回は趣味のゴルフのパットにつての私見を書いてみました。

 

cos パット理論

 初めに、以下の原則があることを認識する。
原則
① 人間の視覚情報による運動調節は案外正確である。従って、目標物に直接向かうほうが簡単で、逆に目標(実際のカップ)が視野内にあるのに、それ以外のもの(仮想カップ)に向かうことは困難である。実際には、結局、無意識に目標物に向かって運動(打つ)する。

① の原則を踏まえて以下に、実際のCosパットの仕方を説明する。

簡単に言うと、パターフェイス面を曲がり幅に合わせる。カップとボールを結ぶ直線に対し、パターのフェイス面を開いた状態(フック)、閉じた状態(スライス)でセットし、その後はあくまでカップに向かって直線的にストロークする。

例フックライン(図1)
1.仮想カップあるいは曲がり幅に合わせてパターのフェイス面を開く(角度θ)。
2.実際のカップに向かって直線的にストローク。距離感は自身の距離感で。
3.芯で打つ。(パターの形状に関係なし)

 

 

パターのフェイス面とボールの接点はストローク方向(ボールの芯)よりずれがある(図2)。このずれはθが大きくなるほど、大きくなる。その時、常にボールには、グリーンの傾斜に対し、やや横方向の逆回転(フックラインならフライス回転、スライスラインなら、フック回転がかかる)がかかるため、若干曲がり幅を大きくなる(実際はほとんど考慮しなくていい程度)


例スライスライン
1. フックラインと同じだが、パターのフェイスを閉じてストロークする。
2. 出球が体方向にくるので、スタンスはややオープンでもよい。
3. あくまで、ストロークは実際のカップにする。
利点;
1. 原則に示したように、フェイス面の開閉の角度を決めた後は、見えているカップにストロークするだけ。仮想カップないし、目標はいらない。
2. 実際のストロークより、cos θなので、弱くなる;打ちすぎない(F>Fcosθ)
3. カップが視覚にある場合、フック、スライスラインがプロラインに行きやすく、はいる確率が上がる。
4.ロングパットのときは、実際のカップが見えないため、仮想カップまで(2-3m先のスパット)、同じように利用が可能な場合もある。
欠点
1. スネークラインなどに使用するには限度がある。パットの距離は打つときに視野内にカップがあるくらいまでが限界と考える。
2. ショートパットでも曲がり幅が大きい(θが大きい)とストロークの力加減が難しい;cosθが小さくなるから。 
3.θの大きさは0°<θ<45°くらいまでが限界である。

投稿者: 葉山クリニック

2023.01.26更新

宗像市 葉山クリニックの撫中です。10年に一度の寒波の中にいます。雪が舞います。雪もいわゆる粉雪、ボタン雪と肉眼でも性状の違いが分かるときがあります。しかし、雪の結晶は六角形です。なぜ、六角形かというと、雪は水蒸気、つまり水からできていてH2Oでこれらが結合するとき三角錐になります。それらがさらに結合すると六角柱になって成長します。水蒸気が多く、温度が-15℃前後だと、枝が発達しやすくなります。それより少し温度が低いか、または少し高い状態だと、板が発達しやすくなります。水蒸気の量が少ないと、成長がゆっくりになり、多くは六角柱そのものが成長します。六角柱は、-4℃以上で平面方向(平べったい)、-4~-10℃で長軸方向(細長い)、-10~-22℃でまた平面方向、-22℃以下ではまた長軸方向に成長するという法則があります。つまり、ずっと-22℃以下でただよっていると六角柱がすごく長くなり、柱や針のような形になります。普段、雪は風情のあるものから、災害にいたるまで、人間生活に影響を及ぼします。その時々で降雪を恨んだり、喜んだりです。自然に意志はないのですが,ヒトはそこに理由を求めたいものです。人力の及ばない何か、の存在を考えるものです。ヒトも自然界の一部であることを一瞬、意識するときが降雪のときです。

投稿者: 葉山クリニック

2022.12.29更新

葉山クリニックの撫中です。今年春実父が亡くなりました。出棺の際、父に向けて送った言葉を記録しておこうと思い立ちました。

1. バイクで明神山まで連れて行った父ちゃん
2. 無免許だった父ちゃん
3. お酒が好きだった父ちゃん
4. でも弱かった父ちゃん
5. ご飯のお代わりする時、インキリぼっちんついで、と言った父ちゃん 
6. お金に執着しなかった父ちゃん 
7. お金がたまらなかった父ちゃん
8. 犬を拾ってきた父ちゃん
9. その犬を蒲生田に捨てに行った父ちゃん
10. 運搬船で働いた父ちゃん
11. 家にいなかった父ちゃん
12. さびしいと言って漁師になった父ちゃん
13. 漁業日誌を毎日一行かいた父ちゃん
14. 今日は警備船に捕まったと書いた父ちゃん
15. 毎日家に居るようになった父ちゃん
16. 勉強していると早くねろと言った父ちゃん
17. 一次合格を合格と勘違いして吹聴した父ちゃん
18. 大学辞めて漁師になれと言った父ちゃん
19. 同級生が亡くなるたびに寂しがった父ちゃん
20. 積極的な治療を拒んだ父ちゃん
21. 甥姪に優しかった父ちゃん
22. 甥を寝かすのか得意だった父ちゃん
23. 母ちゃんが大好きだった父ちゃん
24. 母ちゃんには嫌味な父ちゃん
25. 水難事故を起こした父ちゃん
26. 直後に漁師を辞めた父ちゃん 
27. 年金がないと言った父ちゃん
28. 仕送りをすまんのうと恐縮した父ちゃん
29. 正直だった父ちゃん
30. 笑顔がかわいい父ちゃん
31. 私を自慢してくれた父ちゃん
32. 今は私の方が自慢しています。
33. 上手に生きなかったけど、ずるい事しなかった。
34. 誇りに思うよ、お父さん。
35. そして最後まで家族を、護ってくれてありがとう。

最後に、亡くなる数か月前に、父は母にこう言いました。「美味しいものをたくさんたべさせてくれてありがとう。」

投稿者: 葉山クリニック

2022.12.23更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。人間の寿命の限界は150歳という研究結果を米ロズウェルパークがん研究所とシンガポールのバイオテクノロジー会社の研究チームが発表しました。1950年には47歳だった世界平均寿命が現在73歳にまで伸びている。100m走も研究によれば、9.27が限界と言われています。ふたつとも限界があるということは理解できます。つまり寿命も100m走も記録は伸びていますが、それには限界があるということで、無限に伸びないということです。でも、人間はその限界まで努力をやめません。陸上選手はトレーニングを、医学は研究を、それぞれ止めることなく、継続します。結果、記録は塗り替えられ、限界に近づくのです。しかし、その限界の概念は今の人間の能力を基礎に計算されています。生物には進化ということがあります。その能力も今のままではない可能性があります。そう考えると、限界は終着点ではなく、目標に過ぎないのかもしれません。そのほうがロマンチックです。

投稿者: 葉山クリニック

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