2024.03.19更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。今回も将棋にまつわる話です。今、将棋界では藤井八冠が一番強い棋士で間違いない状況です。数年前に電脳戦と称し、プロ棋士と将棋ソフトの対局が催されました。当初は優位でしたが、AIの学習能力はすさまじく、すぐさま、この対戦はなくなりました。この対局に当時の最高峰の名人、羽生善治棋士は参加しませんでした。本人の意思ではなく、将棋連盟が人選したと聞いています。その対局に臨んだのが、米長邦夫先生です。米長先生はしゃべりが得意で、非常に魅力的な方でした。名言の中に「兄たちは頭が悪いから、東大に行った。私は一番出来が良かったから、棋士になった。」というのがあり、リアルタイムで聞いた記憶があります。その先生をもってしてもAIには勝てず、電脳戦は消失しました。ところがここにきて 藤井八冠の将棋でしばしばAIの評価値を覆す指し手が何回か見受けられます。それは今度は人がAIをつかって研究した結果、若干ですが、AIが正確な評価が下せない指し手をひとがさがすことが可能になったからです。しかし、一瞬にしてその指し手はAIの経験値となり、次回からは、正当な評価をするようになります。ただ、世の中で、AIと勝負できる将棋、棋士というのは単なるゲームにとどまらず、偉大なものだと改めて感じています。人もまだまだ可能性に満ちていることを実感させてくれます。

投稿者: 葉山クリニック

2024.03.13更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。表題をすでにご存じのかたもおられると思います。私が知ったのが最近で、数年前の映画を見たのが初めてでした。映画は将棋界が背景にあり、3月という時期が棋士の順位戦での入れ替え期に当たることから、原作者(漫画)が表題としたようです。もともと、イギリスの天気に関することわざに、「3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく。」 (“March comes in like a lion and goes out like a lamb.”)という言葉があり、「3月はライオンのように荒々しい天気で始まり、子羊のように穏やかな天気で終わる。」という意味だそうです。確かに日本では、就職、受験、転勤など環境の変化が一変する時期であり、まさに「3月のライオン」です。遠く46年前に大学受験を終えたこの時期、実は合格が確定しておらず、不安定な身分の時でした。そしてやがて合格が決まり、新生活が始まったということを鮮明に思い出します。昨年までキーワードがありませんでしたが、今年以降、「3月のライオン」と聞けば、感情のフラッシュバックがあると思います。ちなみに将棋の世界では藤井八冠(名人、竜王、王将、王位、王座、棋聖、棋王、叡王)が席巻していますが、順位戦の頂点が名人です。その挑戦者を決定するリーグが順位戦A級棋士たちでたった10人しかいません。厳しい世界です。

投稿者: 葉山クリニック

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