2019.09.26更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。灯滅せんとして光を増す(とうめつせんとしてひかりをます)という慣用句があります。意味は、物事が滅びる間際にしばらく勢いを盛り返すこと。また、人が死ぬ直前に少し容態がよくなること。『法滅尽経』にあることばで、ろうそくなどの灯火がまさに消えようとするとき、瞬時明るさを増すことから来ています。物理的には、ろうそくの芯は周りのロウが邪魔で燃えにくくなっています(実際に燃えているのは、気化したロウと酸素がふれることで燃えています)。消える直前周りのロウが溶けて流れて芯がむき出し状態になります。そのため芯が一気に燃えるので明るくなると考えられています。つまり燃える物体が異なるから、明るさ、大きさが違うのです。人が最後に頑張るのは、「終末努力」などといいますが、それまでの努力とは違う努力が最後にできるときに可能になるのでしょう。おそらく、それまでの努力が「苦痛」であったのが、先がみえることから、開放感、達成感などで「快感」に変わることで、リラックスでき、それが行為に結び付くことで、今までよりもよい成果がでるのではないでしょうか。何事もやらされてやるより、楽しんでやるほうが結果もいいということでしょう。そんなことを多く探せると人生そのものが楽しくなるのかもしれません。

投稿者: 葉山クリニック

2019.09.03更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。通勤時刻は毎日ほぼ同じ時刻です。季節によってまだ夜が明けていないとき、すでに日の出の後など、周囲の環境は変化し、あっという間に1年がサイクルします。通勤路には決まった時刻に同じ場所を散歩している人など段々と気づいてきます。数年前から、某10階建てビルの8階の灯が朝5時から必ず灯っていることに気づきました。もちろん周囲は真っ暗。それに室内の蛍光灯が見えるのでどなたかの居室であろうことは想像に難くありません。しかし、人影を見たことはありません。比較的早い時刻に通勤しているため、同じ時刻に起きているひとには親近感がわきます。なにをしているひとでしょうか?浪人時代、同じアパートの住人が深夜まで、部屋の明かりをつけて勉強していました。なかなかその時間まで勉強することができなかった私は部屋の明かりを消すとき、いつも劣等感を抱いたものでした。灯はそこでの人の暮らしを想像させます。ほぼ妄想かもしれません。31年後、浪人時代の同窓会があり、遅くまで勉強していた友人に、実は早い時間から寝ていたと聞かされたときには驚きましたが、その時知らなかったことで少しは自分の励みになっていたと思うと、感謝しかないです。

投稿者: 葉山クリニック

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