いじわると被害妄想
2017.02.15更新
宗像市葉山クリニックの撫中です。人と人の関係で誤解は付き物です。説明不足、意思疎通の不足で誤解は起こります。それはある程度、後で解くことが可能です。しかし、時にそうでないことがあります。例えば、「笑いかける」行為は人間関係にとって、大切な潤滑油になります。ときには、相手に「大丈夫」を伝えたりするときにも笑顔で接します。しかし、それを「笑われた」ととってしまう人もいます。「被害妄想」です。被害妄想とは、正しい道筋の無い考え方で、被害にあっていると勘違いして思い込んでいて、それを訂正できない状態ということです。実際は「被害を受けていないのに被害を受けていると思い込んでしまう」ことが「妄想レベル」になり、それを周囲がどう説得しても訂正出来ない状態を「被害妄想」と言います。「それは、こういった理由があるから、違うんだよ」と伝えても訂正できないレベルで深く思い込んでいて、それが非合理的(道筋がない)であるということです。自分の価値観の中で判断してしまうと、その人は「頑固」「変わり者」「いじわる」と映り、なかなかよい人間関係を構築できません。そもそも「被害妄想」は強い自己防衛本能に基づく行動であり、相手のことを考える余裕がないことで起こります。実際自分に降りかかると「いじわる」な気持が湧いてこなくもなく、批判することはできません。接し方がとても難しいということだけが残ります。
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