宗像市葉山クリニックの撫中です。「哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つ」と言われ、小さな動物の心拍数は多く、ハツカネズミは1分間に600~700回も脈を打ちます。 逆に大きい動物だと心拍数は少なく、ゾウは約20回です。 ハツカネズミは1.5~2年と寿命が短く、ゾウは50~70年と長寿です。 また、くじらは種類別の平均寿命が
ホッキョククジラ:100~200年
セミクジラ:50~100年
シロナガスクジラ:80~90年、110年を超えるものも
マッコウクジラ:60~80年
シャチ:50~80年
ゴンドウクジラ:オス約45年、メス約60年
ザトウクジラ:45~50年
バンドウイルカ:40~60年
と言われています。ホッキョククジラの200年も実際の観察記録で、北極は低温なので、心拍数が極端に少ないからだと言われています。つまり、心拍数と寿命をグラフ化すると、他の哺乳類はほぼ逆相関の直線上にあります。この計算だと、人間は55歳前後の寿命のはずですが、大きく逸脱し、相関しません。これは、生活環境の整備、医療の発達により、約30~40年余命が伸びたということです。それだけ寿命を延ばし、人間にはやらなければならないこと、生きてやりたいことがあるのでしょう。その意味を考える毎日です。