2019.08.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。前回夏至につて書いたばかりで、「立秋」です。昨日、いつもの出勤時間に玄関を出ると、まだ夜が明けていませんでした。夏の終わりを感じたのですが、そうしたら、暦は「立秋」でした。われながら、その「季節感」にびっくりしましたが、同時に「暦」の正確さにも驚きました。「暦」は未来、「歴」は過去、のことを意味するそうです。また、暦と占いは分かちがたい関係にありました。平安時代からは、暦は賀茂氏が、天文は陰陽師として名高い安倍清明を祖先とする安倍氏が専門家として受け継いでいました。まだ、クマゼミが鳴いています。クマゼミも暦をかんじて毎年出没するのでしょう。自然の法則は不思議なものですが、興味深いです。季節の変化を肌で感じることができるのは、明け方が一番簡単だと思います。朝寝していては、まだ「暑い夏」ですが、早起きすれば、「もう秋」です。

投稿者: 葉山クリニック

2019.06.28更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。6/22夏至でした。個人的に、季節の中では夏が好きです。また日照時間が長いと終業してから、翌日までの流れに少し余裕がある感じがします。当然、時間は同じなのですが、何かひとつしようという気になります。某アーチストが「自分の夏は夏至までで、それを過ぎると秋です。」と言っていた。同じような心象を持ちます。まだまだ暑くなりますが、夏に向かう時の気持ちの高揚感から、夏が去っていくときの寂しさを一瞬感じる瞬間が夏至です。1年ごとの巡りの中で、夏のこの瞬間を待望している感じと夏の真っただ中にいる実感(暑いと感じる、汗をかく)、まとめて「夏」。実際、暑いと苦情も言います。でも夏が年々好きになります。若い頃より、はっきり意識します。ただ、毎年1-2回熱中症になり、体力の低下、熱順応の衰えも同時に実感します。

 

投稿者: 葉山クリニック

2019.06.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。人生の終わり方は多様です。準備なく、突然、終わりを迎える時、緩やかにその時を意識しながら迎える時、死後どのような世界が待っているかはいろいろ諸説ありますが、生きている間に経験できません。経験するのは、残された者の感情を持つことです。「悲しい」「寂しい」「辛い」「穴が開いたよう」「考えられない」「実感がない」など様々な表現があります。患者、近親者、友人などその「関係性」によってもその「思い」には差がでます。亡くなった場所、死の迎え方、死直前の様子などを話題にし、各人「安らか」だったということに帰着点を持っていくことが多いと思います。各人、自身の納得、「慰め」をその言葉の中に求めているのだと思います。生きていても毎日会う人は限られます。その時間も限られます。実際には「生きていても、」「亡くなっていても」物理的には会ってない時間は同じですが、「生きている」という情報で安心します。でも「亡くなる」とその後、絶対に会えません。「死」とは実際に会えないことではなく、もう会えないと思うこと、そのことがそれぞれの感情を持つ一番の理由になるのではないでしょうか。会えないことに慣れるには時間がかかります。その時間そのものが「死」の実態だと思います。ただし、理屈ぬきで、涙は出ます。

投稿者: 葉山クリニック

2019.05.29更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。この時期、毎年、つばめの話を挙げてます。しかし、毎年、産卵までで、雛がかえることはありませんでした。今年は二組の番(つがい)が巣を作り始め、一つは建設途中でちゅん(すずめ)攻撃に会い、巣は破壊されました。残る一つは完成し、ここ2日間は親が抱卵している姿を観察でき、今年こそは、と思っていた矢先、またもちゅん攻撃で巣は落とされ、卵3個も食べられました。翌朝、親鳥が2羽、巣のあったところに飛来し、近くで1時間以上も途方にくれていました。親の愛情を感じますが、悲しいものでした。ツバメの卵・ヒナ死亡の半分近くはチュン攻撃と言われていて、この現実は5年間実感しています。なにか手立てがないか考えてみます。

投稿者: 葉山クリニック

2019.04.24更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。天皇陛下御退位、皇太子様ご即位がこのゴールデンウィークに行われます。私事で恐縮ですが、5/1が誕生日で、しかも60歳の還暦です。令和元年5月1日が60歳。とてもきりがいいのでなんだか気分が上がります。ところで、

還暦という言葉の意味は、十二支(じゅうにし)と、「甲・乙・丙・丁・戌・己・庚・辛・壬・癸」の十干(じっかん)を組み合わせた、干支(かんし/えと)が関係し、その組み合わせが60種類になり、人間が生まれてから60年経つと、この60種類の干支が一巡します。
このことから「生まれたときと同じ暦に還る(赤ちゃんに還る)」という意味で「還暦」と呼ぶようになったといわれているそうです。しかも赤でお祝いします。」(赤ちゃんにもどるから?)平均寿命から考えると、後20数年の人生で、カウントダウンです。あと20回お正月がきたら、別の世界に旅立つ、と思うと、感慨深いし、今の時間が愛おしいと思えます。まだまだ実感とは言えませんが、あとの時間を有意義に過ごしていこうといつになく、真剣に考える今日です。

投稿者: 葉山クリニック

2019.04.04更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。4月から5月にかけて例年ゴールデンウィークで休日になります。今年は天皇陛下御退位と皇太子殿下ご即位があり、巷では10連休、私どもも8連休となります。先日、患者から、

「連休で先生はいいわね」と言われました。患者心理として、診療所が診療してないことへの皮肉ですが、

「とんでもないです。」と返答しました。

「なにせ収入が大幅になくなるのですから」と説明すると、患者は

「医師会からもらえるんじゃないの?」との問いかけ。

「開業医は日雇いですよ。働いた分だけしか収入になりません」と返しました。

とことん優遇されているイメージでしょうか?なんとか理解していただきました。

令和元年5月1日、因みに私の60歳の誕生日。なにかと切りがよく、気に入ってます。

投稿者: 葉山クリニック

2019.03.07更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。ジョーンズは、ニュージーランド・オールブラックスで活躍した伝説の名選手です。また、敬虔なキリスト教徒であり、日曜日は安息日なので試合には出ませんでした。1987年および1991年のワールドカップでも、オールブラックスに選抜されていながら、日曜に行われた3試合には欠場しています。当時、私は、国を代表する選手がテストマッチをからだの故障ではないほかの理由で欠場することに釈然としない部分を感じたものでした。しかし、信条、家族などを最優先に考える他国ではごく当たり前のことであるということも事実として知っていました。特に日本人は、個人の信条・家族などを犠牲にして「和」を大切にした行動を美徳としてきた歴史があり、仕事などの都合で「親の死に目に会えない」ことを容認あるいは称賛さえする民族でもありました(もちろん別の意見もありますが)。しかし、昨今は、まず個人、家族を優先し、その次が社会生活という風潮になってきています。ただし、労働環境において、まだまだそれが許される環境にないことも事実で、その後の処遇が不利になることを懸念し、仕事を優先するということがまだまだあります。なかなか難しい問題で、医療の「場」では「仕事」が生命にかかわることなので、家族と仕事の比率がかなり接近したものになります。上述のジョーンズ氏もいくつかの大会において日曜日が大切な試合であると予めわかっているときなどは、代表をはずされていました。これは仕方ないとしても、医療の場での個人の「都合」と「仕事」のどちらかを選択しないといけない場面において、その選択・決定に確かな答えは見いだせないものです。

投稿者: 葉山クリニック

2019.02.14更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくる彫刻家で、自らが作った女性像に恋をしてその思いが通じ、人間に変えた、という神話の人物です。ピグマリオン効果とは、心理学用語で、期待をかければその期待に添うようになる、という効果のことです。日常診療の患者との会話の中では、患者は提示された治療に少なからず不安を抱くものです。実施者(医師)が治療を提供しますが、その治療に対し、実施者が確信を持てないとその雰囲気は患者に伝わってしまいます。「プラセボ効果」「ノセボ効果」が示すように症状改善の50%はメンタルです。治療の提供は実施者が確信するものを提供する必要があります。実施者が確信するためには 治療に疑いを持たない勉強が必要です。その努力ができることを期待して、諦めないことが大切です(ピグマリオン効果)。

投稿者: 葉山クリニック

2019.01.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。お恥ずかしい話ですが、インフルエンザC型があることを知りませんでした。以下、インターネットから引用しました。

【C型インフルエンザ】
C型インフルエンザは、いったん免疫を獲得すると、終生その免疫が持続すると考えられています。再びかかったとしてもインフルエンザだとは気づかず、ふつうの風邪と思ってしまうかもしれません。

・ほとんどの大人が免疫を持っているため感染しにくい
・かかるのは4歳以下の幼児が多い
・感染してもインフルエンザとしてはかなり軽症で済むことが多い
・症状は鼻水くらい。ほかの症状はあらわれないことが多い

 先日患者から、c型にかかったという報告を受け、完全に否定したところでした。実際、成人した患者でしたし、検査キットで他院で診断した方だったので、C型インフルエンザではなかったと考えます。おそらく、検査キットの「control」のCをC型と思い込んだようです。その後も数人陰性検査を表示したときに「C型ですか?「」と質問を受けました。患者の素朴な疑問を自分の無知で否定したというのは恥ずかしいです。このエピソードで認識を新たにしました。患者は教科書です。今後も学ばせていただきます。

投稿者: 葉山クリニック

2018.12.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。表題は中島美嘉の歌曲です。早朝、新聞受けで、空を見上げた時、星が見えます。しかし、曇っていると見えません。また、夜が明けてくると、「見えない星」になります。星には明るさの程度で1等星から6等星まで分類がされています。紀元前にヒッパルコスという天文学者が恒星を1等星から6等星までの6段階に分け、若干形を変え、視等級として現代でも使われています。自分が何等星まで可視できるのか確認していませんが、「見えない星」を聴くと、今日一日の仕事、今までの仕事の様子など働くこととリンクして充実感と同じくらい悲哀を感じるのです。見える星は夜、見えない星は早朝を感じ、早い時間から起きて仕事するイメージが湧いてくるのでしょう。強いられたことではないのですが、自身の運命、性(さが)を実感するのです。遥か紀元前にも同じ思いを持った小市民がいたことを想像しながら、今日も「見えない星」を聴きました。

投稿者: 葉山クリニック

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