2015.08.11更新

葉山クリニックの撫中です。高等動物である人間の脳機能の話。他の動物に「鳴く」はあっても、「泣く」という行為はもしかしたら、人間だけ?詳細はわかりませんが、最近「涙もろい」ことには間違いありません。自身の事柄はもちろん、TV,小説での架空のはなし、実話すべてに分別なく、涙が浮かびます。これは、「他者への共感」「共感する経験が蓄積」されたからだと考えられています。そして「流涙」は昂ぶった感情を抑えるために流れるのだそうです(米イエール大学 アラゴン氏)。また、人間は若いときは「ナルシズム」が強く、他者への共感が難しいとか。だんだん人生経験によって「ナルシズム」はよりよい形に修正され、成熟(減少)するのだそうです。であれば、「涙もろい」のはいろんな体験をしてきた証だということです。ただし、今後の「涙もろい」は注意が必要です。「感情失禁」かもしれないからです。これは、認知症、の症状でもあります。きちんとした理由もなく、泣いているのは可能性があります。兎に角、泣くとなんだかすっきりします。泣くことは感情の制御にとって重要なことのようです。

投稿者: 葉山クリニック

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