2025.05.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。以前にも記述した魚群の話です。魚群には特定のリーダーが存在しないと言われています。各個体は自分の体長に合った図有速度で自由に泳ぐことができ、各個体問で視覚,側線などの感覚器官を通じて情報交換が行われ,相互誘引力および成群カの作用により群(SchooI)が形成されるそうです。隣同士の感覚で見事な大群の統率のとれた動きになるのです。おそらく個々の個体間は平等で、序列(順位)もありません。一見、争い、揉め事もなさそうです。知能が高度になると、リーダーが現れ、支配するもの、されるものが出てきます。そこに不満、利害関係が発生し、争いが起こります。魚群の先頭の個体を掬い取っても群れは崩壊しません。ヒトの世界ではリーダーが交代すると大きく、体制が変わります。どちらが普遍的な集団行動の形成様式か一目瞭然です。ヒトにもSchoolがありますが、徐々にそれも崩壊しつつあります。国際社会、国、地域、家庭とSchoolがあることがむしろ弊害であるような高度な社会になってきています。ヒトは「めだかの学校(school)」に立ち返ることも必要だと思うこの頃です。

投稿者: 葉山クリニック

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