2018.05.10更新

宗像市葉山クリニックの撫中です。昨日、診療が終了後30分して、電話がかかってきました。出ると、発熱があるという方からの診療依頼でした。個人的には、時間外であっても診察は吝かではないのですが、昨今、カルテ、処方などすべてコンピュータ(PC)処理です。実際の診療はできても処方箋の発行がPCを立ち上げないとできません。会計処理は残念ながら、私個人では困難。ならば、私個人使用の薬剤を融通してはどうか、とも考えましたが、その薬で副作用が出たときにはどうなるか、責任はどうか?そもそも正式な診療行為なのか、など葛藤があります。そのほかにも、航空機の中で、急患が出たとき、ドクターコールがありますが、そこで患者を診療した場合、最悪、誤診すると訴えられる、ということがあるそうです。使命感あるいは、親切心で診療してそのような責任を負うことがあるため、普段の診療と以上に、緊張して診察しなければなりません。ただし、診療場所としては設備が整っているとは言えず、確定診断、適切な処置ができるということは可能性が低くなります。このような葛藤が湧くというのはなぜでしょう。患者ー医師の信頼関係が相互に確立されていない。どちらかが優位な立場であれば、それほど迷ったりしないのですが、最近は患者、医師対等な立場で診療にあたるので、その辺りでおこる葛藤なのかもしれません。結果的に医療の萎縮にならないようにしたいと考えています。

投稿者: 葉山クリニック

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